インフルエンザが流行する季節が近づいてきました。
既に予防接種は済んでいるでしょうか。
今年からはワクチンが対応するウイルスが4種類に増えたため、予防接種の価格も値上がりしています。
ところで、子どもが予防接種を受ける場合、4週間以上あけて2回接種するという話を聞いたことがあるでしょうか。
4週間以上の根拠は?
何で2回もワクチンを打たなきゃいけないのか?
詳しいデータをまとめました。
◆インフルエンザの予防接種(2回目)は4週間以上あける理由は?

出典 http://seopack.hatenablog.jp/entry/2015/10/10/174225
◇2回目の予防接種を4週間以上空ける理由は?
(1)期間の根拠は?
日本での1回目の接種と2回目の接種の間隔は「2~4週間」ですが、欧米では「1か月以上」とされています。
この期間の根拠は何でしょうか?
インフルエンザウイルスのワクチンは、接種してから2週間程度で抗体が作られるそうです。
そして、およそ1か月でピークになるといわれています。
このことから考えると、日本の場合は抗体が作られ始めてから、欧米の場合はピークを迎えてから接種する、という考え方です。
日本ではインフルエンザの研究が欧米より遅れているため、欧米の「4週間以上」空けて接種する、ということを耳にする機会が多いと思います。
◆インフルエンザの予防接種を2回受ける理由は?
◇予防接種を2回受ける理由について
(1) 2回接種する理由1
まず理由の一つとして、子供の場合、成人よりウイルスに対して免疫がありません。
単純な話、1回の接種では効果が少ないため、2回打つ必要があるということです。
(2)2回接種する理由2
2回接種すると、1回の接種よりもワクチンの効果があがります。
1回での接種でのウイルスへの抵抗値が3とすると、間隔を空けての2回目の接種では10以上までアップするそうです。
これをブースター効果(追加免疫効果)といいます。
(3)何歳までが2回接種必要?
具体的に接種の回数は下記のようになります。
・0か月~6か月未満
接種不可
・6か月~3歳未満
ワクチン0.25ml×2回
・3歳以上~13歳未満
ワクチン0.5mlを2回
・13歳以上~
ワクチン0.5mlを1回or2回
生後6か月以降から予防接種は打てますが、1歳未満の接種にワクチンの効果があるかは証明されていないそうです。
加えて、13歳以上は成長とともに免疫がついたとみなされるため、接種は1回で十分だといわれています。
◆インフルエンザワクチンを注射してもかかってしまった場合は?
出典 https://mamanoko.jp/articles/9083
◇予防接種後にインフルエンザにかかった場合は?
(1) 予防接種したのになぜ感染するの?
理由は2つあります。
1つは予防接種の効果が出るまである程度時間がかかること。
もう1つはインフルエンザの型が毎年変化しているためです。
そのため、今年からはワクチンが対応するウイルスがA型2種・B型1種→A型2種・B型2種に増えました。
ワクチンに対応するものと全く同じウイルスでないと効かない、という訳でなく、ある程度似たタイプのウイルスなら効果はあるそうです。
(2)感染したらどうすれば良い?
通常通り病院へ行って診てもらってください。
予防接種をしたからといって、特に薬に制限はありません。
ワクチンの効果は重症化をおさえる働きもあるので、通常感染よりも早くなおるそうです。
まとめ
1・インフルエンザワクチンの接種間隔は、日本では「2~4週間」、欧米で「4週間以上」。
2・13歳未満は免疫が少ないため、予防接種が2回必要。
3・予防接種を2回することにより、ブースター効果(追加免疫効果)が発揮される。
4・生後6か月から予防注射は可能だが、1歳未満の赤ちゃんには効果が認められていない。
5・13歳以上の予防接種は1回で良い。
6・今年からインフルエンザワクチンがA型2種・B型1種→A型2種・B型2種に増えた。
7・予防接種をしても感染する可能性はあるが、重症化は防げる。
ページTOPの掲載画像の引用元はhttp://www.city.nagoya.jp/showa/page/0000058172.htmlになります。