空手には型がある!2020年東京オリンピック前に知ろう!

空手には型(形)競技があります。

2020年の東京オリンピックでも行われる予定です。

組手が1名の相手を対象に技を繰り出してその優劣を競うのに対して、型は仮想された四方八方にいる複数の相手に対して、攻防の技を繰り出しその優劣を競うものです。

したがって、コートの中にいるのは、道着を着た人間が1人。

そこで見えない相手に向かって技を出し、時に大声(気合い)を発するというもので、型を何も知らない人にすれば、何をやってんだろうと思われるかもしれませんね。

空手の型とは何でしょうか?

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「型こそ空手の真髄」という空手家は少なくありません。

空手は中国武術をもとに沖縄で発達した、武器を持たない民衆の武術です。

空手を習得した民衆が、支配者に反抗することを恐れたため、「刀狩り」のように支配者から何度も禁止されてきました。

しかし、民衆が自己防衛のため、相手がこう来たら、こうして、ああしてと、口伝と手のかたち、足のかたち、技の順序、流れ、立ち方などが残されたもの、それが「型(形)」なのです。

空手の型試合ではどこで優劣を決めるのか

まずは、決められた型どおりにできているかが問題になります。

仮想の敵に対して正確な防御(受け)がされ、的確な技が加えられているか、順番に間違いがないか。

次に技術面で立ち方がしっかりしているか、型の流れ、タイミング、正確な呼吸法が取られているか。

競技面では、力強さ、スピード、バランス、リズム等があります。

また型には難易度の高い技が多いもの、基礎的・基本的技量が試させる型など、型それぞれに特徴があります。

したがって、その選手にあった得意な型を演武することができます。

特に飛び技などで観衆の目を引く場合ものありますが、フィギュアスケートのように高く飛んで美しく見せるのと、空手の型は大きく違い、跳び技は飛んで相手を攻撃するか、大きく退いて身を守るというものですから、型本来の意味を逸脱するような動きは、マイナスポイントとなってしまいます。

注目したい武道的様式美

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型競技には、コートへの入り方、礼の仕方、服装など細かな規程があります。

コートに入る前から演武が終わってコートを出るところまで勝敗の対象となっています。

形演武を終えて礼を忘れ大きな原点または反則とされる場合があり気が抜けません。

空手の型試合は点数制とフラッグ方式があります

型競技は型のできばえで優劣を決めるのですが、決め方に点数方式とフラッグ方式と呼ばれるものがあります。

点数方式とは、体操やフィギアスケートのように出場者が順番に演武を行い、そのできばえを審判員が見て点数をつけ、良い順に1位、2位、3位と順位をつけていく方法です。

この方式だと、まとまった数の選手を一度に順位できること、実力順に狂いが少ないという利点がありますが、見ている方の面白みがない、いつも決まった選手が勝つといった不満が生まれます。

フラッグ方式は、2人の選手が、赤・青に別れ、演武を行いどっちが良かったかで勝敗を決めるもので、誰に対して誰が勝ったと明確になるという利点があります。

しかし順位が決定するまで2人ずつ何回も型の演武が続くという欠点があります。

今では、WKFの大会やそれに準じて行われる国内の大会もフラッグ方式となってきています。

空手の型をたくさんできないと勝てない

空手の型はいくらあるかわからないといわれるほどたくさんあります。

全空連では日本の空手界の多数を占める4大流派(松濤館、和道、糸東、剛柔)の中から2つずつ選び指定型を制定しました。

その後さらに2つずつ選び第2指定型を制定しています。

トーナメントがすすむと同じ型を続けておこなうことは原則できませんから、決勝までいくような選手は何種類もの型が演武できなくてはなりません。

楽しく見るには空手の型の意味がわからないと

松濤館系では、ウンスー、五十四歩(大・小)、和道系ではクーシャンクー、バッサイ、糸東系ではスーパーリンペイ、松村バッサイ、剛柔系ではスーパーリンペイ、クルルンファ
等が人気のある型として演武されることが多くなっています。

楽しく見るには型の意味、どういう技をしているのか、次はどの方向に攻撃するのか、退くのかがわかると面白みがでます。

TV解説ではCGを使うなどしてわかりやすく説明してもらいたいものですね。

静まりかえる会場で空手の型競技は行われます

組手は相手がいるので、相手の失敗で、たまたま勝つということがありますが、型は相手がいないため、そういうことはなく、自分との闘いになります。

声援が飛び交う組手競技に対して、会場がシーンと静まりかえった中で、演武する選手の突き蹴りなどが風を切る音、道着のこすれる音、響き渡る気合い、難易度の高い技が極まった時の会場からの歓声、ため息・・・

組手にはない魅力が型競技にあります。